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『G』…GUITAR

Gibsonです。

『G』…GUITAR

guitar///「ギター好き」

  ギターは弾けません。あたしがかじったことあるものはといえば、エレクトーン・パーカッション・金管。これだけである。
  初めてギターを目にしたのは幼稚園にあがる前。母方の実家にある納屋はあたしにとって宝の宝庫だった。その納屋の天井を小さな自分が見上げて、絶対どんなに頑張ってもとれないもの、それは埃をかぶって白くなっていたアコースティックギターのケース。母が青春時代これを片手にジャジャンとやっていたらしい。が、実際コードを弾いているところは見たことも聴いたことがない。
  それから中学に進学するまでギターとは無縁の生活。そして第二の出逢いとなったのが、当時BONJOVIが流行り、LIVIN' ON A PRAYERがヘビロテ曲になっていたあの頃だ。周りの男児がギターにドラム、ベースに興味を持ちだしバンド結成がちらほら。そのときエレキギターと出逢う。あたしの愛機エレクトーンEL87が奏でるギターとは全く違う生の旋律だった。あの衝撃は今腐りかけているこの脳でも記憶している。
  ちなみにギター好きといってもただ単にミーハー的なものからであろうというのが自分の見解だ。自分で弦をはじくことはないし、機器に詳しいわけでもない。ミーハー的意見の象徴的なのが、初めてギター名と形が一致して覚えたのが「レスポール」だということだ。それから今のあたしが一番好きな「テレキャス」あとは「ムスタング」etc...の順。かなりなんちゃってのギター好き。
  「ミュート」があたしの好きな具合に使われていると鳥肌が立つ。つばきの「東京の空」にくるりの「ばらの花」なんてのは典型的例である。ギタリストとしてはベタな表現法が好み。そして絵に描いたような忠実な「ギタリスト」が大好き。ギタリストとして完璧な理想人はこの頭脳の中にある。だけど今回は「ギター好き」であって「ギタリスト好き」ではないためこの話はこの辺で終了。
  ライブにいけば必ず弦をはじいている指先を見てしまう。そして足下に並べられたエフェクターを見てしまう。ミーハーなギター好き。ギターの何に弾かれるかって?それは分からない、自分が弾けないから?
  いや、そうではない。ギターはギターで色んなことができる。リズムを刻むことも出来るし、旋律を奏でることもできる。エフェクターをつければ何通りもの音を奏でる。いや、そればベースでも言える話でもあるのだが。
  結局そんなのも全部ひっくるめて、そしてギターは一匹狼的存在であると勝手に位置づけているから魅力を感じているのかなーと。本来なら縁の下の力持ちが好きだから、ベースっていうところかもしれないが。ギターが好き。


「ギタリストはギターの本来もっているその音だけで勝負しなきゃいけない」


  そんな言葉を聞いたことがある。あたしは色んな面々をもっている、演出してくれるギターが好きなだけで、それ以外云々は分からない。ギターは二足以上のわらじを履いている。あたしもそんな人になりたいという願望から、ギターが好きなだけなのかもしれない。
  とどのつまり、自分自身もなんでそこまでギターが好きなのか深くは語れない。が、漠然と好きなのだ。それだけだ。何が悪い?ミーハーですよ。
  どんなに手を伸ばしても届かなかった埃を被ったアコギのケース。今でもあたしは、それに手を伸ばせないでいる。

2006.03.15.